のが嫌だっ

2016年05月25日



六時に目覚ましたとき彼女はもういなかったの。寝巻を脱ぎ捨ててあって、服と運動靴と、それからいつも枕もとに置いてある懐中電灯がなくなってたの。まずいなって私そのとき思ったわよ。だってそうでしょ、懐中電灯持って出てったってことは暗いうちにここを出ていったっていうことですものね。そして念のために机の上なんかを見てみたら、そのメモ用紙があったのよ。洋服は全部レイコさんにあげて下さいって。それで私すぐみんなのところに行って手わけして直子を探してって言ったの。そして全員で寮の中からまわりの林までしらみつぶしに探したの。探しあてるのに五時間かかったわよ。あの子、自分でちゃんとロープまで用意してもってきていたのよ」

レイコさんはため息をついて、猫の頭を撫でた。

「お茶飲みますか」と僕は訊いてみた。

「ありがとう」と彼女は言った。

僕はお湯を沸かしてお茶を入れ、縁側に戻った。もう夕暮に近く、日の光ずいぶん弱くなり、木々の影が長く我々の足もとにまでのびていた。僕はお茶を飲みながら、山吹やらつつじやら南天やらを思いつきで出鱈目に散らばしたような奇妙に雑然とした庭を眺めていた。

「それからしばらくして救急車が来て直子をつれていって、私は警官にいろいろと事情を訊かれたの。訊くだってたいしたこと訊かないわよ。一応遺書らしき書き置きはあるし、自殺だってことははっきりしてるし、それあの人たち、精神病の患者なんだから自殺くらいするだろうって思ってるのよ。だからひととおり形式的に訊くだけなの。警察が帰ってしまうと私すぐ電報打ったの、あなたに」

「淋しい葬式でしたね」と僕は言った。「すごくひっそりして、人も少なくて。家の人は僕が直子の死んだことどうして知ったのかって、そればかり気にしていて。きっとまわりの人に自殺だってわかるたんですね。本当はお葬式なんて行くべきじやなかったんですよ。僕はそれですごくひどい気分になっちゃって、すぐ旅行に出ちゃったんです」

「ねえワタナベ君、散歩しない」とレイコさんが言った。「晩ごはんの買物でも行きましょうよ。私おなか減ったきちゃったわ」

「いいですよ、何か食べたいものありますか」
  


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アの声は静かだっ

2016年03月07日

「グエリグの指輪!」トロールは勝ち誇った声で叫んだ。「エレニアのスパーホークがグエリグの指輪を持ってきた。指輪があるのを感じる!」恐ろしい咆哮を上げて、トロールは棍棒をうならせながら突進した。
 クリクの棘つきのフレイルが、トロールの太い左腕からかなりの量の肉をむしり取った。しかしグエリグは気にも留めない様子で、なおも棍棒を振りまわしながらスパーホークnuskinに追い迫る。左手はまだしっかりと王冠を握りしめていた。
 スパーホークはじりじりと後退した。グエリグが王冠を握っているあいだは、滝壺の深淵から引き離しておかなくてはならない。
 クリクがさらにフレイルを振るったが、グエリグはあわてて身をかわし、鎖の先の棘つきの鉄棒は毛深い腕をとらえることができなかった。どうやらさっきの一撃が見た目以上に苦痛を与えていたようだ。スパーホークはその一瞬の隙を衝《つ》いて、グエリグの右肩に槍を突き刺した。グエリグは痛みというより怒りのわめき声を上げ、すぐに棍棒で応酬してきた。
 と、スパーホークの背後からフルートの歌が聞こえた。澄んだ歌声が鐘の音のように、滝の轟音にもかき消されることなく響いてくる。グエリグの目が丸くなり、残忍な口がぽかんと開いた。
「おまえ!」グエリグがわめいた。「グエリグは小娘に仕返しする! 歌はここで終わる!」
 フルートは歌いつづけ、スパーホークは危険を冒してちらりと肩越しに視線を投げた。通路の出口のところに少女が立っていた。背後にセフレーニアを従えている。歌はどうやら呪文ではなく、単にグエリグの注意をそらして、スパーホークかクリクが怪物の隙を衝けるようにしているだけらしかった。グエリグは棍棒を振りまわしてスパーホークを牽制《けんせい》しながら、よたよたと前進した。目はフルートを睨《にら》みつけ、食いしばった牙の奥から激しく息を吐き出している。クリクが背中を一撃したが、グエリグは攻撃されたことにさえ気づかない様子でスティリクム人の少女に向かっていった。スパーホークにとっては好機だった。トロールが目の前を横切りながら棍棒を振るったため、毛深い脇腹ががら空きになったのだ。スパーホークは全身のnuskin力を込めて、古代の槍の広い穂先を肋骨のすぐ下に思いきり突き立てた。剃刀《かみそり》のように鋭い刃が厚い毛皮を貫通し、矮躯のトロールは咆哮した。棍棒を振りまわそうとするが、スパーホークは槍を引き抜いて飛びすさった。そこへクリクがグエリグのねじれた右膝にフレイルを叩きこんだ。骨の砕ける不気味な音が響く。グエリグは転倒し、棍棒を取り落とした。スパーホークは槍を逆手に持ち替え、トロールの腹に突き立てた。
 グエリグは絶叫し、右手で槍をつかんだ。スパーホークは槍を何度もこじって、鋭利な刃で内臓をずたずたにした。しかし王冠はまだしっかりと左手に握られている。手放させるには殺す以外になさそうだった。
 トロールは地面を転がって槍から逃れたが、そのために傷口はさらに大きく広がった。クリクがフレイルを顔面に振るって片方の目をつぶす。恐ろしい叫びが上がり、トロールは貯めこんだ宝石を蹴散らしながら滝壺へ向かった。そして勝利の雄叫びとともに、サラクの王冠を握りしめたまま深淵に身を躍らせた!
 しまったと思いながら、スパーホークは深淵の縁に駆け寄って、絶望のうちに滝壺を眺めた。はるか下方にねじくれたトロールが、想像もつかない闇の中へと落ちていくのが見えた。と、洞窟の石の床を踏む裸足の足音が聞こえ、フルートが漆黒の髪をなびかせて騎士の横を通り過ぎた。恐ろしいことに、少女はためらうそぶりも見せずに縁を越え、落ちていくトロールのあとを追った。「何てことを!」スパーホークは息を呑み、あわてて手を伸ばしたが、少女をつかまえることはできなかった。驚いたクリクも駆けつけてきた。
 そこへセフレーニアもやってきた。サー?ガレッドの剣をまだ手にしている。
「何とかならないんですか、セフレーニア」クリクが哀願した。
「その必要はありませんよ、クリク」セフレーニた。「あの子の身に危険はありません」
「でも――」
「しっ、静かに。耳を澄ましたいのです」
 はるか頭上で雲が太陽の前を通り過ぎたかのように、滝の水に反射する光が少し弱くなった。轟く滝の音が騎士をあざけっているように聞こえる。スパーホークは自分の頬《ほお》が涙に濡れていることに気づいた。
 と、深淵の深い闇の底に閃光のようなものが見えた。その光は徐々に強さを増しながら、無明の闇の中を上昇してくるように思えた。近づいてくるにつれて、はっきりした形が見えはじめた。それは純白の光の棒で、先端だけが強烈に、青く輝いていた。
 ベーリオンだった。白く輝くフルートの小さな手の上に載ったベーリオンが、深淵の底から上昇してくるのだ。スパーホークは息を呑んだ。フルートの身体を通して向こうが透けて見えている。闇の中から上昇してきたものは、霧のように実体がなかった。フルートは小さな顔に冷静で落ち着き払ったnuskin表情を浮かべ、片手でサファイアの薔薇を頭の上に捧げ持っていた。もう一方の手でセフレーニアを差し招く。愛する教母が深淵の上に足を踏み出すのを見て、スパーホークはぞっとした。
 しかしセフレーニアは落下しなかった。  


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c

2016年03月07日

「仕事ですからね、小さき母上」スパーホークが答えた。「何をどうするか、きちんと決めておかなくてはならないんです。どうか邪魔しないでください。よし、クリク、行こうか」従士に声をかけ、堂々と通路を歩いて宝物庫に踏みこむ。姿を隠そうとする努力はしなかった。
 宝物庫は驚くべき場所だった。天井は紫色の靄《もや牛奶敏感》の彼方に隠れ、流れ落ちる滝は輝く金色の霧の中に突っこんで、想像もつかないほど深い滝壺へと吸いこまれ、その底から虚《うつ》ろな咆哮を轟《とどろ》かせている。眼路の限りにどこまでも続く岩壁には金の露頭や鉱脈が走り、国王の身代金よりも価値のありそうな無数の宝石が、虹色の揺れる光にきらめいている。
 矮躯のトロールのねじくれた毛深い身体は、滝壺の縁のところにうずくまっていた。そのまわりには純金の塊やさまざまな色合いの宝石が山と積まれている。グエリグの右手には、サラク王の汚れた黄金の冠が握られていた。そこに嵌《は》めこまれている宝石こそサファイアの薔薇、ベーリオンだ。ベーリオンは流れこむ水に反射する光を受けて輝いているようだった。スパーホークは地上でもっとも貴重な宝石をはじめて目の当たりにして、しばし驚異の念に圧倒された。気を取り直し、古代の槍を低く構えて足を踏み出す。セフレー母乳餵哺ニアの呪文が自分のしゃべる言葉にも効いているのかどうかはわからなかったが、この不気味な怪物に声をかけるべきだという強い衝動が騎士の内心から突き上げてきた。言葉もかわさずに背中から槍を突き立てるのは、騎士としての誇りが許さなかったのだ。
「ベーリオンを受け取りにきた」スパーホークはそう声を上げた。「わたしはサレシア王アディアンではない。だから罠《わな》をかけるような真似はしない。欲しいものは母乳餵哺力によって奪い取る。できるものなら守ってみるがいい」騎士としては、これがこの状況でできる精いっぱいの挑戦の宣告だった。
 グエリグがねじくれた身体を起こして立ち上がった。激しい憎悪に厚い唇がめくれ上がり、黄色い牙がむき出しになっている。
「グエリグのベーリオンは取らせない、エレニアのスパーホーク。グエリグが先に殺す。おまえはここで死ぬ。グエリグが食べる。青白いエレネ人の神には、もうスパーホーク救えない」
「それはまだわからんぞ」スパーホークは冷たく答えた。「一度だけベーリオンを使ったら、アザシュの手に渡らないように破壊する。今すぐ渡すか、死ぬかだ」
 グエリグは恐ろしい笑い声を上げた。
「グエリグが死ぬ? グエリグは不死身だ、エレニアのスパーホーク。人どもに殺せない」
「それもまだわからんぞ」スパーホークはわざとゆっくりと槍を両手で握り、矮躯のトロールに迫った。クリクは棘《とげ》つきのフレイルを手に通路から出てきて、トロールの側面に回りこんだ。
「二人か。スパーホークは百人連れてくるべきだった」トロールは身をかがめ、鉄の帯を巻いた巨大な石の棍棒を宝石の山の中から引っ張り出した。「グエリグのベーリオンは取らせない、エレニアのスパーホーク。グエリグが先に殺す。おまえはここで死ぬ。グエリグが食べる。アフラエルにも、もうスパーホーク救えない。人どもはもうおしまい。今夜はお祝いする。焼いた人ども、肉汁たっぷり」グエリグは音を立てて舌なめずりをした。ぐっと胸をそらす。毛に覆われた両肩の筋肉が盛り上がった。トロールの場合、矮躯という言葉に欺かれてはいけないのだ。小さいといっても背丈はスパーホークと同じかそれ以上だし、老木のようにねじれた腕は膝の下まで届いている。顔は髭面というよりも、毛むくじゃらというべきだろう。緑の瞳には邪悪な色が宿っていた。巨大な棍棒を右手で振りまわしながら、よろよろと進んでくる。左手にはベーリオンの嵌めこまれたサラクの王冠を握りしめたままだった。
 クリクが進み出て、フレイルで怪物の膝を狙った。グエリグはその一撃を棍棒で受け、ばかにするように、うめくような恐ろしい声を上げた。
「逃げろ、弱い人ども。肉はみんなグエリグの食べ物」言うと同時に棍棒を振りまわす。異常なほど長い腕のために、単純な武器でも危険は倍加していた。クリクが飛びのくと、鉄の帯を巻いた石の棍棒がうなりを上げて鼻先をかすめた。
 スパーホークは突進し、トロールの胸に槍を突き立てようとしたが、やはりグエリグは楽々と受け流した。
「遅いな、エレニアのスパーホーク」笑い声が上がる。
 そこへクリクが左の尻にフレイルを叩きつけた。グエリグは後退したが、同時に猫のようにすばやく、棍棒で宝石の山を一撃した。無数の宝石が飛礫《つぶて》のように飛び散り、あいている左手で目をぬぐった。額が切れて血が流れていた。
 スパーホークはふたたび槍を繰り出し、バランスを崩したトロールの胸に軽い傷を負わせた。グエリグは怒りと痛みに咆哮し、よたよたと前進して棍棒を振るった。スパーホークは飛びのいて、冷静に隙《すき》をうかがった。トロールは恐怖というものを知らないらしい。致命傷でない限り、どんな傷を負わせても退却はしないだろう。グエリグは文字どおり口から泡を噴き、緑の目はぎらぎらと狂気に輝いていた。呪詛の言葉を吐き出すと、恐ろしい棍棒を振りまわしてふたたび前進してくる。
「滝壺の縁から遠ざけるんだ。あそこに落ちたら、王冠は見つからないぞ」クリクに声をかけたスパーホークは、そこに鍵があることに気づいた。何とかしてトロールに王冠を手放させるのだ。長い腕を持ち、目を狂気にぎらつかせたこの毛むくじゃらの怪物を圧倒するのに、二人くらいでは足りないことはもはや明白だった。だが注意をそらすことさえできれば、懐《ふところ》に飛びこんで致命傷を与えることができるかもしれない。騎士は右手でクリクの注意を引き、手を伸ばして従士の左|肘《ひじ》を叩いた。クリクは一瞬戸惑った顔になったが、すぐに理解してうなずいた。クリクはフレイルを構えたままグエリグの左手に回りこんだ。
 スパーホークは槍を両手で握りなおし、フェイントをかけた。グエリグが棍棒で武器を叩こうとすると、すぐに引っこめる。  


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たちが近くの丘を越

2016年03月01日

「あのほうがずっと楽しいでしょう、サー・ベヴィエ」
 ペロシア人貴族の夏の別邸の内装は、外装よりもさらに豪華だった。壁にはみごとな彫刻を施した高価な木材が使われ、床と暖炉はすべて大理石で、家具には最高級のブロケード織の布が如新nuskin產品かけられている。召使は控え目だがよく気がつき、何も言わなくてもなすべきことはすべてやってくれた。
 スパーホークたち一行は、ちょっとした舞踏室ほどの大きさのある食堂で豪華な夕食を摂《と》った。
「これこそが人生ってもんだよ」カルテンが満足げにため息をつく。「なあスパーホーク、どうしておれたちはちょっとした贅沢《ぜいたく》にあずかれないんだろうな」
「われわれは教会の騎士だからな。清貧によって鍛えら如新nuskin產品れるんだ」
「それだって程度問題だろう」
「具合はどうですか」セフレーニアがベヴィエに尋ねた。
「だいぶよくなりました。今朝からまだ一度も血を吐いていません。明日は普通駆足《キャンター》でも大丈夫だと思いますよ、スパーホーク。今のペースだと時間がかかりすぎるでしょう」
「もう一日だけ楽なペースで進もうと思う。地図によると、ヴェンネから先は少々道が険しくて、人もほとんど住んでいないらしい。待ち伏せには絶好の士地だし、尾行してく如新nuskin香港る連中もいる。きみとカルテンとティニアンには、身を守れる程度に回復しておいてもらいたいんだ」
「ベリット」クリクが見習い騎士に声をかけた。
「はい」


「ここを発《た》つ前に、一つ頼まれてくれないか」
「何でしょう」
「明日の朝一番にタレンを中庭に連れ出して、徹底的に身体検査をしてくれ。この館のご主人はとても親切だった。不愉快な思いをさせたくないんでな」
「どうしておいらが何か盗むなんて思うのさ」タレンが不平を鳴らした。
「どうしておまえが何も盗まないなんて思える。転ばぬ先の杖だ。この屋敷には小さくて高価な品物がたくさんあるからな。たまたまそのうちのいくつかが、おまえの服の隠しに転がりこむかもしれん」
 寝室のベッドは羽毛を詰めてあり、ふかふかしていて気持ちがよかった。翌朝は夜明けとともに起き、たっぷりした朝食を腹に収めてから、一行は召使たちに礼をいい、待っていた馬にまたがって出発した。昇ったばかりの太陽は黄金色に輝き、頭上には揚げ雲雀《ひばり》の声が聞こえた。馬車の中からフルートが笛の音を合わせる。セフレーニアはだいぶ元気になったようだったが、スパーホークの意見でやはり馬車の中に座っていた。
 正午少し前くらいに、獰猛な顔つきの男えて疾駆《ギャロップ》で近づいてきた。革製の服とブーツを身に着け、頭を剃り上げている。
「東部辺境の部族民だ」前にペロシアにいたことのあるティニアンが警告の声を上げた。「気をつけろ、スパーホーク。情け容赦のない連中だぞ」
 丘を下ってくる一団の馬の扱いは水際立っていた。腰帯には恐ろしげなサーベルをたばさみ、短い槍《やり》を持って、左の腕には丸盾《ラウンドシールド》をつけている。頭目の短い号令でほとんどの者たちがいっせいに馬を止めた。馬の尻肉が震えるほどの急停止だった。五人の手下とともに頭目が前に出る。頭目は目つきの鋭い痩《や》せぎすの男で、頭には無数の傷痕があった。六人がこれ見よがしの技巧で馬を脇に寄せる。たくましい馬たちの動きはみごとにそろっていた。それから六人は槍を地面に突き刺し、華々しい身振りで輝くサーベルを引き抜いた。
「だめだ!」スパーホークたちが本能的に剣を抜こうとするのを見て、ティニアンが叫んだ。「これは儀式なんだ。じっとして」
 頭を剃った男たちは堂々たる歩きぶりで前進した。何かの合図で六頭の馬がいっせいに片膝《かたひざ》をつき、乗り手は手にしたサーベルを敬礼するように顔の前にかざした。
「こいつはすごい! あんな真似のできる馬は見たことがない」カルテンがつぶやく。  


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鳥を漢字で

2016年02月22日



今の季節によく見かける鳥でもある。
大きさは雀ほど。
頭の形状がちょっと違う程度で、雀とは
色合いもよく似ている。
雀と違う点は、その飛び方を挙げることができる。
空に向かって垂直方向にグングン飛び上が鑽石能量水機ったかと思えば、
すこしばかり落下する。
そんなことを繰り返しながらピイピイ激しく鳴くといった、
ちょっと変わった性癖を持っている。
松尾芭蕉の俳句に、
『ひばりなく 中の拍子や 雉子の聲(キジのこえ)』というのがある。

俳句の意味としては、
雲雀が鳴くのはよいが、ピイピイ鳴くのがあまり単調すぎて、
何か一つ、拍子が欲しい。
そこで季節もあう、雉子の引き裂くような声のトーンが欲しいということらしい。

昨日、ワシントン・ポストの一面を橋下大阪市長がDSE數學飾っていた。
「大阪市長の背後に日本の不満」
("Behind Hashimoto, Osaka’s telegenic mayor, a sign of Japan’s discontent")
と題するもので、
何も決められない政治 “cannot decide on anything.”
などに対する不信が彼の人気をあげているとも書かれていた。

日本の不満でいえば、政治不信もさることながら、
マス・コミや大新聞に対する不信もあるように思える。

たとえば、消費税の増税に関して、
中堅新聞社から大新聞に至るまで、批判する新聞社はない。
消費税に関して、あまりにトーンが同じ過ぎる。
「なぜ、横並び?」

芭蕉ではないが、
新聞社が幾つあっても、ピイピイ鳴くがごとく、
あまり単調な消費税に対する肯定的な論調ばかり。
どこか一社でも、
雉子の聲のように、違うトーンの論調が欲しい気がする。
  


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新王国設立のためこの

2016年01月25日



「ふん、なるほどな水車小屋に隠れたか。ザラムよ、ひと思いに焼き払え!」
「おやおや、ヨミの戦士にしちゃあ子供相手にそんな事までするとは落ちたものだねえ。見ちゃいられない」
「シルティ、余計な事を言うな、ダーマの命令は絶対だ。お前も知っているだろう」
そう言うとゴラムはミナに巻き付けた糸を器用に交差させ一気に左右に引き絞った。
辺り一面に血しぶきが飛び散り、ミナの体が幾筋も深く切り刻まれた。血だらけの巫女は声も上げず倒れた。ゴラムはしかし冷淡に白装束のアゲハに言った。
「所詮、覚醒もしていない巫女などこんなものだ。シルティ、残りの生気はお前にやろう。少ししか残っていないがな。お前の術は次にとっておけ、俺はガラムのところへ行こう…」


「さて、巫女たちの生気をいただこうかね」
ラナに近づき口吻を伸ばそうとしたシルティはその巫女が持っていた刀が粗末な事に気付いた。ガラムを切ったのは刀ではなくラナの持つ『ヒメカの力』だったのだ。力は戻っていた、それをなぜ使わなかったのだろう。ラナに呪力のかけらも残ってはいなかった。傍らのミナの体はあまりにも惨かった。ラナの上着をとりミナにかけようとした時シルティはミナの『最期の術』にかかった。彼女は暫くそこにいたが、どこかへ立ち去っていった。親子二代のオロスの巫女はヨミの戦士によりその最期を終えた。時を待たずに、大きな音とともに裏の水車小屋が崩れ落ちた。

「どうだ、ゴラム。娘は死んだか?」
「とっくに反応はない、帰るぞ。次はシルラそしてマンジュリカーナだ…」
水車小屋の中では、気を失った娘の上に焼けた屋根材が次々と崩れ落ちていった。その胸には『守り刀』が光り輝いていた

「パリーン」
香奈は夫のお気に入りのコーヒーカップを落とした。オロスの巫女の最期をそのとき知ったのだ。

「そうかそれでいい、オロシアーナの最後は見届けたのだな」
ダーマは上機嫌だった。それは黒衣の下の体が成長している事にも関係していた。
「ムシビトに寄生したわしの分身がこうして養分を送ってくる。かつての様に…」

「シルラ王の方は片付くのか?ダーマ」
「実験失敗で意外と簡単にな、ククククッ」


第三.五章 闇の巫女『シルティ』

<新吉>カタビラアゲハ『シルティ』は過去の恨みからダーマの仲間となった。始まりはこの話からはじまる。(エピソード2.3と重複?抜粋しています)

さまようアゲハ

「ついに『ラクレス』様の動く時がきた」少し興奮して『フランタイヤンマ』は恋人の『カタビラアゲハ』に告げた。

「ヤンマ様、ご武運をお祈りしています」
「ああ、シルティ(カタビラアゲハの名)。王の理想、命を賭けよう。その後、きっと私の妻になってくれ」

「もちろんです、そのために…」
彼女はセブリアのフランヌとともに、巫女の修行をしていた。止まぬ大雨と原因不明の奇病『眠り病』が蔓延するセブリアを救うために、王国をもう一度作り直す。『イトの封印を解き放ち自らその寄り代となり王国を再びつなげる…。』何度彼から聞かされたろう。そのために王は蜂起するのだという。ラクレスを引き止めていた女王もついに病に倒れたのだ。シルティは本来それを止めねばならない。しかし彼女はセブリアの巫女としてではなく、愛しい男の無事を祈る、一人の女を選んだ。

ヤンマは二度と戻ることはなかった。
「きっと、何かの間違い、ヤンマ様が死ぬ訳はない。あの強く美しいヤンマ様が…」
  


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ムリアから見守ってい

2016年01月22日

タイトル通り、マイは数奇な運命のもとにある。ナノリアの生き残った卵は二つだった。その一つがマイだ、ヒラタ大臣はラクレスたちから逃がすため、フローラ国に王女を運ぼうと皇室纖形 電話した。しかし追跡してきた「カラスヤンマ」に撃墜される。王女がこのままでは死んでしまう、ダゴスは「ヨミのゆりかご」にマイを収めたのである。やがて王国の危機が去り、マンジュリカーナにより再びマイは甦る。


 レムリアの王女はかつて「リンリン」が人間界で名乗っていた「黒崎マイ」としてなっぴとともに人間界で暮らす。そのマイに送られた巫女の名前は「ヒドランジア」と言う。その役割、その覚醒は未皇室纖形 facialだに不明である。このマイは封印の術が飛び抜けて優れている。しかしそれ以外はまだ未熟だ。「日本アカデミア」にはオブザーバーとして参加している途中、セイレと知り合うのだった。少しお姉さんだからセイレには命令口調だ。

 しかし、なっぴも知らなかったのだが、「七色テントウ」の「ナナ」を覚醒させたのはマイの力だ。そしてマイが持つその力がなっぴの危機を救う事になる。

 本編にはマイは無くてはならない巫女である。なぜなら「ヒドラdermes 激光脫毛ンジア」とは……


テンテンが人間界に現れなければ、なっぴのお話は、はじまらなかった。テンテンは人間界では虹色テントウとしてなっぴのコマンダーとして動き、数々のなっぴの危機を助けた。やがて、王国に帰り由美子とともにラクレスと立ち向かう。

 今ではバイス(現在はレムリア連邦大王のドルク)の妃として要職に就いている。双子の妹リンリン(ゲンチアーナ)は現在身重のため二人は由美子、なっぴをレるのだ。 

 現在レムリアの五大巫女はその力のほとんどを失っている、動けるのはデュランタとゲンチアーナ、虹色テントウの姉妹だけだ。コンバーターにより、王国からなっぴのサポートをするデュランタ。巫女たちの復活を祈り続けるシルティ。そして王国のムシビトたち。

 「王国に最大の危機が訪れた時、虹の戦士が現れる」
王国最大の危機とは、まさにこの事かも知れない。


  


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海外旅行をする

2016年01月18日



というラジオCM が流れていたのは1970年初頭の事だった。
その後に続く言葉は、
「40円でアルバイト情報(誌) を買い、アルバイトを選ん探索四十 洗腦で10円で電話をかける」
そこで稼いで海外旅行に行こう、というもの。
ナイスなCM だった。

それまでの時代は、アルバイトをする学生を「苦学生」という
なんともカタ苦しい表現があったが、
70年代以降は、学生アルバイトは、すっかりとイ回收傢私メージを変えた。

アルバイトを紹介する雑誌は、学生の必須アイテムとなり、
さしあたって必要がなくても手にしているものだった。
いしいひさいち氏の出世作『Oh!バイト君』は、
その一つ「アルバイト情報」誌に掲載され、
ドジなバイト生を描いた4コマ漫画は、格段に面白かった。

それまでイデオロギーに縛られていた学生を
自由な世界へと駆り立て、
アルバイト代が、若者文化のよき軍資金に皇室纖形 facialなった。

軍資金の使途は、
地下映画劇場で3本立て300円程度の映画を見たり、
ジャズ喫茶でタバコをくゆらし、
ワザワザ出掛けて、サブカルチャーの演劇などを見て、
呑みながら議論する。

そんな”サブカルチャー”のイベントを知らせる情報誌の一つが
「プレイガイドジャーナル」誌であった。
発行が1971年。版型がB6判サイズのいわゆるミニコミ紙。
書店で手に入れるというより、
映画館の入り口やジャズ喫茶などに置かれていて、手作り感が一杯だった。
そんな情報誌だったが『ぴあ』などに押され、いつの間にか見なくなった。

この「プレイガイドジャーナル」誌は、
「日本で最初の情報誌」ともいわれたが、モデルは、
パリの情報誌「パリスコープ(Pariscope)」だったようだ。
パリではよく知られた存在。こちらもその版型はB6判。

パリスコープは、ウェブに変わったが、
様々なカルチャーを紹介する貴重なページとして存在している。

さすがに、その頃は「50円で海外旅行」は出来なかったが、
今は夢ではなく、海外旅行は簡単に行く事が出来る時代になった。
あれから、
時代は大きく変わって行った、、。
  


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絶対に肝心な所は教え

2016年01月13日











 専門家に来ていただき、そのお話を伺っている最中に、わたしの横にいた浅い知り合いが、自身もその知識を持っているらしく、小さな声で補足説明をしてくれたり僅かな見解の相違(あれでもいいけど、こうでもいいのよ)などを述べてくるので戸惑った。知っていることは教えたい、言わずにいられないタイプの人なのだろうけれど、たとえそれが有益な情報だとしても、その一瞬、前で話をしてくれている人の声に集中できなくなり、凡人の私鑽石能量水は混乱する。
「よくご存知なんですね、そういうお仕事をされているんですか?(知りませんでした~)」 という、相手の想定内であろう反応も、その場ではしにくい。

 一方で、「知っていても教えない」という人もいるわけで、先日も「近所の人にこれ美味しいわね、どうやって作るの? コツはなに? ってよく訊かれるけど、てあげない」と言う知人の言葉を聞いて、「企業秘密なのね」と笑っ鑽石能量水てしまった。
 意地悪っぽい感じでもなく、ただ、自分が工夫してやっと辿り着いた方法を、ホイホイ人に教えたくないと拗ねたよう言うのだ。近道を聞いておいて使わない人や、単に自分の知識として他人に流してしまう人だっているからかもしれない。

 そういう「教えたがらない人」は、料理ブログなんて絶対にしないだろうな……。ということは、むかし彼女に教えてもらったレシピにも、なにか足りない行程があったのかしら……なんて、つい疑ってしまった。もっとも、私も一から十まで書かれた通りにはやらないのだから、どっちだって同じよう鑽石能量水なものなのだけど。

  


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しはじめたばかりのとこ

2015年12月17日

即、頭をよぎったのは、ダンス。
この足が治るまで、ダンスはできないということ。
フィットネスやスイミングもでき冷凍溶脂ないけれど、それは、まあ、いいとしよう。
ダンスTeacherアポロンにさっそく、個人レッスン、キャンセルの電話を入れる。

「怪我は長引きますから、十分、療養してください。
  僕のことはいいですから。」
その声を虚しい気持ちで聞いた。
不可抗力などと言い訳はしたくない。
大好きなダンスを続けたいなら、自己管理を、自己責任で中六數學
行うべきだ。

それもさることながら、立て続き、国内外旅行が1週間後に控えている。
こんな足で、大丈夫なのか???
この旅行、最初の滑り出しから悪い予兆があり、暗雲がDream beauty pro 脫毛立ち込めていたようだが、
今、私は、こころの中は、まっ黒な闇になっている。


長良川温泉、宿泊は清流?長良川に面する、創業150年の老舗旅館。
露天風呂は、ほの暗い明かりに、お湯も濁り湯なので、足元も見えず、
恐る恐る、ぬるぬる滑るなか、足で探りながら入る。
大きな段差も、あちこちにある。
足元がおぼつかないお年寄りなら、かなり危険だ。
ここで滑ったりしたら、目もあてられない。
これは、まあ、クリア。露天風呂を堪能する。
ほっ。まったり。ほっこり。
夕食をあんなに食べたのに、二次会もたっぷり、食べる、飲む。
すごい食欲だ。
私は本当に緊張しているのか???
酔っ払うほど飲んでいなかったが、
皆さん、翌朝ゴルフを控えているため、早めにお開きとなった。



翌朝は、男湯と女湯が入れ替わっているので、昨夜とは違うお風呂で、朝湯を楽しんだ。
夫たちのゴルフ組は、早朝出発だが、
観光組は、旅館出発までには、時間はまだまだある。
一人でゆっくり朝食を食べ、、のんびり部屋でくつろいでいた。
そろそろ準備にとりかかろうかと、歯磨きをろに???
トントントン???
「皆さん、もう、9時に玄関前で待っておられます。降りてきてください」
と、添乗員さん。
え??
時計を見ると、9時を過ぎている。
スケジュール表には、9時40分となってたけれど??????
荷物という荷物、すべて、部屋のあちこちに、ひっ散らかしたまんま、
セフティ?ボックスにも貴重品は入れたままである。
これ、どうやって、開けるんやった???   


Posted by やそれでは at 18:48Comments(0)